フリーランスとして軽配送業のAmazonフレックスを始めてから、約1年半。
仕事自体は板についたようだが、これだけで生活をすることには心許ないのが現実だ。
今回は、リアルなAmazonフレックスのメリットデメリット・報酬等の現状を、興味がある人向けに書いてみたいと思う。
自分の整理も兼ねて。
Amazonフレックスの報酬(収入)
現在(2025年8月)、Amazonフレックスの報酬(収入)は週払いになっていて、地域差があるかもしれないが、おそらく全国的に水曜日に支払される。
週払いなのはありがたいのだが、月間の収益を細かく把握していないので、今回を機に(1年半経って!?)ちゃんとひと月の収支を出してみたいと思う。
ひとまず、細かいことは置いておいて、2025年6月の収支を公開すると↓
- 6/4 62.124 オファー回数(仕事した回数)6回
- 6/11 41.416. オファー回数 4回
- 6/18 64.824. オファー回数 6回
- 6/25 43.216 オファー回数 4回
- 7/2. 32.412. オファー回数 3回
5月分や7月分を若干含むが、6月の報酬(収入)は157.560円となる。
オファー回数=出勤日数ではないのだが、単純に当てはめると23日でこの金額となる。
一日の平均報酬(収入)は6850円となるが、ここで終わりではない。
ガソリン代がかかる
6月のガソリン代は、なんと。
27.000円!!!
157.560-27000=130.560円
が実際の収入となり、フリーランスどころか、日々頑張っているフリーターさんの給料も下回るかと思う。
こうやって数字にしてみると、なかなかメンタルがやられるが、この後言い訳をしていくので、興味があるなら目を通して頂きたい。
ちなみに、このガソリン代だが全てが配達に使ったわけではない。
日常使いや、ちょっと遠出をしたガソリン代も含まれているので、本来はもう少し安くなると思われる。
Amazonフレックスのオファーについて
Amazonフレックスには「オファー」というものがあり、いわゆる仕事を指す。
首都圏など荷物の多いステーション(集荷所)、人気のないステーションなどはオファーがたくさんあり、地方や荷物の少ないステーション、人気が高いステーションはオファーが少なくなる傾向がある。
CXとMX
CXは午前
MXは午後
の時間帯を表していて、その他に早朝や深夜もあるようだが、私は知らない。
オファーがあれば、このCX・MXを取ることができ、これもステーションによるが、1回8000円から12000くらいの振り幅であると思う。(首都圏は高い)
私の地域は、1回が約9000円なので、CXとMXで日当は約18000円となる。
最初の「報酬」の部分で私の収入が少ないのは、基本的に片方しかやっていない為、アルバイト程度の収入になっている。
これをCXとMX両方取れている場合は以下のようになる。
18000×23=414.4000
41.4000円-ガソリン代を30000円と仮定した場合、384000円となり、このくらいの金額であれば、家庭環境にもよるが、生活に困るということはないかと思う。
私の場合は、子供との時間を確保したり、家事をしているので、あまり無理してオファーを入れていない。
ちなみに重要なことがあって。
このオファーは24時間前までならキャンセルが可能
したがって、「あ。明日休みたいわ」と思ったら、ボタンひとつで休むことができる。
「代わりを探さなきゃ」とか「上司に言うのが…」とか、そのようなストレスを感じなくて済むといった面で、Amazonフレックスのメリット一つと言える。
Amazonフレックスのメリット

次に、私が感じるAmazonフレックスのメリット部分を見ていきたいと思う。
自分のペースで仕事が組める
「フリーランス」として活動する最大のメリットがここにあると思う。
先ほどもお伝えした通り、24時間前までなら、仕事のキャンセルが可能なので、急な自分や家族の体調不良があっても対応することができる。
もっと言えば、「なんか気分的にだるい」とか「明日雨だから」とか、そんな理由でも気軽にキャンセルすることができる。
会社員の時のように、周囲や上司の目を気にして、行こうか行かまいか迷うことはない。
ボタンひとつでキャンセル。
ちなみに24時間を過ぎてもキャンセル自体は可能だが、Amazonフレックス上の評価が下がり、極端に多いとアカウントがなくなる(垢BAN)。
ので、基本的にはルールを守ることをお勧めしたい。
直行直帰
基本的に時間通りにステーション(集荷)に行かなければいけない。
それ以降は、すべて配り終われば、そのまま帰れる。
荷物が多い時は、時間いっぱいまでかかってしんどいのだが、荷物が少ないと極端に早く終わることもある。
また、荷物を「速く配れば早く帰れる」というシンプルな仕組みなのも良い。
時には「スプリッド」と呼ばれる、荷物を半分にすることもあり、ちょうど今日がそれにあたり、15時までのオファーだったが、12時半ごろには家でパンツ1枚になっていた。
このように、自分の実力や効率次第では、仕事を早く終わらせることができる。
勤務中も拘束されない
基本的に配達中も誰かの制限を受けることはない。
地図を見ながら、どのように回るかを考え、より効率的に配達をするようにする。
首都圏では荷物量が多く、なかなか余裕を持って配達できなかったが、現在は地方に在住していることから、ステーションから1件目の配達までに50分近くかかることがある。
この場合、50分間は音楽を聴いたり、Youtubeを見たり、自由に過ごすことができる。
距離を走ればポイントがもらえるようなアプリもあるが、私は極端にめんどくさがりなのでやっていないが、そう時間やポイント稼ぎをすることもできる。
また、配達時間内であれば自由に休憩を取れるし、途中で買い物をしたりすることもできる。
配達を時間通りに完結できるのであれば、その間の時間に行動制限はなく、自由がある。
Amazonフレックスのデメリット

次にデメリットを見ていきたい。
自己責任
フリーランスの人なら皆さん同様で、会社員の方と大きく異なる部分だが、怪我や病気をしても補償がない。
当然、有給なんてものもなければ、傷病手当のようなものもない。
車の事故を起こせば、自分で修理をしなければいけないし、ガソリン代なども全て自己負担。
したがって、JAFなどは必須で入る必要があるし、場合によっては働けなくなった際の保険を検討するなどが必要かもしれないが、私自身はJAFの加入程度にしている。(よろしければ見てください↓↓)

Amazonフレックス自体は、比較的「自由」が与えられる仕事ではあるのだが、その「自由」を得る代償として、必ず「自己責任」が伴うということを、フリーランスになって痛感しているところだ。
置き配不可と直前キャンセルからの持ち戻り
とりわけ、配達業の問題として「置き配問題」がある。
私も配達をしながら「置き配不可」を見ることは多いが、いつ行ってもいない家がある。
また、これはAmazonのシステムの問題だが、配達中に商品がキャンセルされ、この場合強制的にステーションに戻らないといけない。
このような場合、直行直帰はできずステーションに戻らないといけない。
ステーションに戻る分の時間が圧迫され、必要以上にスピードを出すなど、事故の危険性も高まってしまうが、このような現状が報道されないのも悲しい。
先ほどもお伝えした通り、地方だと50分近く離れた場所に配達をするが、置き配ができなかったり、直前のキャンセルが出ると、また50分かけて戻らないといけない。
当然、その分のガソリン代も出ないし、無駄な時間が発生してしまう。
人によっては指示を無視したり、怒って商品を乱暴に扱う人もいるが、正直なとろこ、その気持ちはわからなくもない。
それがルールだとは分かっていても、余計な時間やガソリン代がかかってしまうのは、我々個人事業主にとっては痛手となる。
雨はツラい
土砂降りの雨の中で配達をしていると、やや悲しくなる。
事前に台風の予報などがあれば、あえて仕事を入れない選択もできるが、急な雷雨などは避けることができない。
大雨で横風が吹く中、雨に濡れないように荷物を守りながらインターホンを押し、不在。
「こんなの、あんまりだ!!」
と、幾度となく思ったし、今もなお思う。
無理に置き配を希望する必要なないのだが、「こんな日くらいは受け取ってくれよ…」とついつい思ってしまう。
が、その反面で「これがAmazonフレックスという仕事か」と感じる部分もある。
以上がAmanzonフレックスのメリット・デメリットについてだが、双方を天秤にかけて、少しばかりメリットの方が上回るから、この仕事を続けていけるのだと思う。
ここまでご覧になった人がいるのだとしたら、あなたはどっちを選択するのだろう。
終わりに
簡単ではあるが、以上がAmazonフレックスの報酬(収入)や働き方、メリット、デメリット。
繰り返しになるが、ややメリットが上回るからこそ、この仕事をメインに据えている。
しかし、これをメインにするには、あまりにも不安定でリスクが大きいと感じる部分もあるので、他の収入源は常に模索していて、その一つに「せどり」を据えている
この「せどり」が、非常にAmazonフレックスと相性が良く、配達中に荷物を出せるので手間がかからない。
ただ、育てるのに非常に時間がかかる。
またフリーランスになってから一度、保険の仕事についたが、わずか3ヶ月で退職した。
その理由も「自由度」が影響していて、一度フリーランスを経験すると元に戻れないし、戻りたくなくなる。
しかし、いつだって「安定」「安心」が欲しくなり、週5のアルバイトや社員を検討するのだが、未だ行動に移してはいない。
Amazonフレックスをメインにするも、せどりをするも、ブログを書くも、やるのはいつだって「自分次第」
どこかの誰かに、あれやれ、これやれとは言われない。
うるさい上司、だらしない部下、堅苦しい組織に縛られない代わりに、常に自分の現状と向き合いながら生活するのは、正直「しんどい」と思う部分もある。
が、髪を伸ばして、ピアスもつけっぱなしで、デニムに白Tシャツで音楽を聴きながら働ける仕事を他に知らない。
「フリーランス」と「会社員」
選択肢として挙げられるが、どちらが正しいということはない。
多分これは「生き方」の問題で、収入が多い少ない、安定があるとかないとか、そういう話でもないのだと思う。

まだ自分に言い聞かせている段階ではあるが、自分が納得できる道を進めばいいと思うし、私のように40直前で半ばクビのような形で仕事を失い、職歴もなく、手に職もない状態で、他に選択肢がない場合もある。
アリとキリギリスの話ではないのだが、
「余裕があるうちに」
副業でも貯金でも準備をしておくべきだと思う。
「備えあれば憂いなし」
今の生活を少し見直すきっかけになってくれたら幸いだ。
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